「マンションの給湯器を交換したいけれど、エコジョーズにすると工事費が高くなるのでは?」
「東京都の補助金で10万円受け取れると聞いたけれど、自分の住戸も対象になる?」
「ドレン排水工事とは、どのような工事なの?」
東京都内の分譲マンションにお住まいで、給湯器の交換を検討している方のなかには、このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
2026年度、クール・ネット東京では、都内の既存分譲マンションに設置されるエコジョーズ・エコフィールを対象とした「分譲マンション省エネ型給湯器導入促進事業」を実施しています。個人の区分所有者も対象となり、一定の要件を満たす追い焚き機能付きエコジョーズへ交換する場合は1台7万円、対象となるドレン排水工事を行う場合は3万円が加算され、今回取り上げる条件では合計10万円の助成を受けられる可能性があります。
ただし、東京都内の分譲マンションでエコジョーズへ交換すれば、すべての方が自動的に10万円を受け取れるわけではありません。
助成を受けるためには、交換する機器が国の対象製品として登録されていることに加え、契約前に事前申込を行うこと、交換前後やドレン排水工事の状況を写真で記録することなど、定められた条件と手続きを満たす必要があります。また、マンションの設置環境や管理規約によっては、希望するドレン排水工事を行えないこともあります。
特に注意したいのが、「ドレン排水工事をした」というだけでは、3万円の加算対象になるとは限らない点です。クール・ネット東京では、ドレン排水ガイドを敷設して雨水側溝などへ排水する工事や、三方弁・三本管を使用して浴室排水口へ排水する工事など、加算対象となる方法が具体的に示されています。
本記事では、東京都内の分譲マンションにお住まいの個人の区分所有者に向けて、追い焚き機能付きエコジョーズの7万円と、ドレン排水工事の3万円を合わせて10万円となる条件を中心に解説します。
補助金の対象になる人・機器・工事の条件から、マンション特有の注意点、申請前に確認すべきことまで順番に整理しますので、給湯器の交換を契約する前にご確認ください。
情報確認日:2026年7月3日
本記事では、クール・ネット東京が公表している令和8年度の公式情報を基に解説します。制度内容や受付状況は変更される可能性がだrあるため、申請時には最新の公式情報をご確認ください。
制度上の表現に関する注意
公式制度には、対象となる再生可能エネルギー電力メニューを導入している場合の3万円加算も設けられています。本記事では、顧客から指定された**「追い焚き機能付き7万円+ドレン排水工事3万円=10万円」**のケースを中心に扱います。
記事のポイント:30秒でチェック!
お急ぎの方へ、本記事の要点を3つにまとめました。
追い焚き機能付きエコジョーズへの交換で7万円:
東京都内の既存分譲マンションで、従来型給湯器から対象となる追い焚き機能付きエコジョーズへ交換する場合、1台につき7万円の補助を受けられる可能性があります。
対象のドレン排水工事で3万円を加算:
クール・ネット東京が定める方法でドレン排水工事を行うと、さらに3万円が加算され、合計10万円の補助対象となります。ただし、マンションの構造や管理規約によっては、対象工事を行えない場合があります。
契約前の事前申込と現地確認が重要:
補助金を利用するには、原則として給湯器の購入・工事契約前に事前申込が必要です。対象機種、設置環境、排水経路、管理組合の承認、必要な写真や書類を契約前に確認しましょう。
【目次】
-東京都の分譲マンションで使えるエコジョーズ補助金とは?
-補助金の対象になる人・マンション・エコジョーズの条件
-3万円加算されるドレン排水工事とは?
-分譲マンションでエコジョーズへ交換する前の確認事項
-補助金申請からエコジョーズ交換までの流れと注意点
-東京都の分譲マンションでエコジョーズ交換を検討している方へ
■東京都の分譲マンションで使えるエコジョーズ補助金とは?

東京都内の分譲マンションで従来型給湯器を使用している方は、エコジョーズへの交換時に、クール・ネット東京の助成制度を利用できる可能性があります。
制度の正式名称は、**「分譲マンション省エネ型給湯器導入促進事業」**です。東京都が、都内の既存分譲マンションにおける省エネ性能の高い給湯器の普及を目的として、エコジョーズやエコフィールの交換設置にかかる費用の一部を助成しています。申請できるのは管理組合だけではなく、マンションの一室を所有する個人の区分所有者も対象です。
―追い焚き機能付きエコジョーズなら7万円
2026年度の助成額は、交換後の給湯器に追い焚き機能があるかどうかによって異なります。
追い焚き機能付きのエコジョーズまたはエコフィールへ交換する場合は、1台につき7万円です。追い焚き機能がない機器の場合は、1台につき5万円となります。
今回の記事では、一般家庭で使用されることの多い、追い焚き機能付きエコジョーズへの交換を中心に解説します。
―対象となるドレン排水工事で3万円を加算
追い焚き機能付きエコジョーズの7万円に加えて、対象となるドレン排水の接続工事を行った場合は、さらに3万円が加算されます。
そのため、東京都内の既存分譲マンションで、
焚き機能付きエコジョーズへ交換する
助成要件を満たすドレン排水工事を行う
という条件を満たした場合、助成額は7万円+3万円の合計10万円です。
エコジョーズは、従来は排気とともに捨てられていた熱を再利用して、少ないガス使用量で効率よくお湯を沸かす給湯器です。一方で、熱を再利用する過程で「ドレン水」と呼ばれる凝縮水が発生するため、設置時には適切な排水経路を確保しなければなりません。特に分譲マンションでは、給湯器の設置場所や配管経路が限られていることから、ドレン排水をどのように処理するかが重要になります。
ただし、東京都内の分譲マンションでエコジョーズへ交換すれば、必ず10万円を受け取れるわけではありません。建物、申請者、交換前後の給湯器、工事方法など、それぞれに助成条件が設けられています。
■補助金の対象になる人・マンション・エコジョーズの条件

東京都の分譲マンションであれば、どのような給湯器交換でも補助金を受け取れるわけではありません。対象になるためには、申請者・設置するマンション・交換前の給湯器・交換後のエコジョーズが、それぞれ定められた条件を満たす必要があります。
―個人の区分所有者も1住戸単位で申請できる
補助金の対象者は、東京都内にある既存分譲マンションの区分所有者、管理組合・管理組合法人、リース事業者などです。
そのため、管理組合がマンション全体の給湯器をまとめて交換する場合だけでなく、個人の区分所有者が自分の住戸の給湯器を1台交換する場合も申請できます。
申請者本人が東京都外に住んでいても、対象となるエコジョーズの設置先が東京都内の既存分譲マンションであれば申請可能です。ただし、税金の滞納がないことや、東京都・クール・ネット東京が求める住宅・世帯情報の提供に同意できることなども条件に含まれます。
―交換前は「従来型給湯器」であることが必要
今回の補助金は、既存の給湯器から省エネ性能の高いエコジョーズまたはエコフィールへの切り替えを支援する制度です。
交換前の機器は、排熱を回収して効率を高める機構を持たない従来型のガス給湯器または石油給湯器でなければなりません。
すでにエコジョーズを使用している住戸で、古くなったエコジョーズを新しいエコジョーズへ交換するケースは対象にならないため、現在設置されている給湯器の種類と型番を事前に確認しておきましょう。
―交換後のエコジョーズにも指定がある
交換するエコジョーズは、次の条件をすべて満たす必要があります。
新品かつ未使用の製品である
東京都内の既存分譲マンションの住戸に設置する
国の「賃貸集合給湯省エネ事業」に登録されている製品である
交換前の機器が従来型給湯器である
対象製品の一覧では、「〇」または「〇追」と表示された機種が補助対象です。このうち、「〇追」は追い焚き機能付きの製品を示しており、顧客からの情報にある7万円の補助を受けるには、対象製品として登録された追い焚き機能付きエコジョーズを選ぶ必要があります。メーカーがエコジョーズとして販売している製品でも、国の対象製品一覧に登録されていなければ対象になりません。
なお、エコキュートやエネファームは、この補助金の対象外です。また、同じ給湯器について「東京ゼロエミポイント」など、東京都やクール・ネット東京が実施する同種の助成を重複して受けることもできません。
条件を満たすエコジョーズを選んだうえで、対象となるドレン排水工事を行うと、さらに3万円が加算されます。
■3万円加算されるドレン排水工事とは?

追い焚き機能付きエコジョーズの助成額7万円に加えて、クール・ネット東京が定めるドレン排水工事を行った場合は、1台につき3万円が加算されます。条件を満たせば、エコジョーズ本体の7万円と合わせて、合計10万円の助成を受けられる仕組みです。
―エコジョーズにはドレン水の排水経路が必要
エコジョーズは、従来型給湯器では排気とともに捨てていた熱を再利用し、効率よくお湯を沸かします。その過程で排気中の水蒸気が結露し、ドレン水と呼ばれる水が発生します。
発生直後のドレン水は酸性ですが、給湯器内部の中和器を通り、pH7程度の中性に処理されてから排出されます。エコジョーズへ交換する際は、このドレン水を適切な場所へ流すための排水経路を確保しなければなりません。
―3万円の加算対象になる工事は3種類
クール・ネット東京では、次の工事をドレン排水工事の加算対象として示しています。
1.ドレン排水ガイドを敷設する工事
給湯器から発生したドレン水を、専用のドレン排水ガイドによって雨水側溝などへ導く方法です。共用廊下側のパイプシャフトに給湯器が設置され、近くに排水可能な側溝があるマンションなどで検討されます。
2.三方弁を使用して浴室へ排水する工事
既存の追い焚き配管を利用し、浴室内に三方弁と呼ばれるドレン水排水切り替えユニットを設置します。ドレン水は、浴室の排水口へ流します。
3.三本管・二重管を使用して浴室へ排水する工事
追い焚き配管とは別に、新たなドレン配管を浴室まで通し、浴室の排水口へ流す方法です。クール・ネット東京では、二重管を使用する工事も対象に含めています。
なお、令和8年度の同事業では、追い焚き機能の有無によって、加算対象となるドレン排水工事の工法を区別していません。
―排水工事をすれば必ず3万円加算されるわけではない
単にホースや配管を接続しただけでは、3万円の加算対象になるとは限りません。見積書では、機器費や通常の工事費とは分けて、ドレン排水工事費を記載することが求められています。工事方法を確認できる写真や書類も必要になるため、施工前から補助金の条件を踏まえて準備することが重要です。
また、ドレン排水は下水道法上、原則として汚水に位置付けられています。雨水側溝への排水を認めるかどうかは、地域の下水道整備状況や自治体の取り扱いによって異なるため、マンションの所在地に応じた確認も必要です。
どの排水方法を採用できるかは、給湯器の設置場所、側溝までの距離、既存の追い焚き配管、浴室までの配管経路などによって変わります。
≫≫≫少しでもお悩みのかた。まずは弊社へご相談してください。
■分譲マンションでエコジョーズへ交換する前の確認事項

補助金の対象機種を選んでも、マンションの管理規約や給湯器の設置状況によっては、そのまま交換できない場合があります。戸建て住宅とは異なり、分譲マンションでは給湯器本体だけでなく、パイプシャフトや共用廊下、排水経路なども確認したうえで工事方法を決めることが重要です。
―管理会社・管理組合へ工事ルールを確認する
まずは、マンションの管理規約や使用細則を確認しましょう。国土交通省も、専有部分と共用部分の範囲は各マンションの管理規約などで定められているため、最初に規約を確認するよう案内しています。
給湯器交換では、マンションによって工事前の届け出や管理組合の承認を求められることがあります。特に、次のような工事は事前確認が必要です。
パイプシャフト内の給湯器を交換する
共用廊下にドレン排水ガイドを設置する
雨水側溝などへドレン水を流す
共用部分への配管・固定作業を行う
搬入や工事のために共用部分を使用する
管理会社には、設置できる機種の指定、工事申請書の有無、作業可能な曜日・時間、必要書類、ドレン水を排出できる場所まで確認しておくと安心です。
―現在の設置方式と排気方向を確認する
マンションの給湯器は、玄関横のパイプシャフトに設置されているケースが多く、PS標準型、前方排気型、上方排気型、後方排気型など複数の設置方式があります。交換時は、本体の寸法だけでなく、扉や開口部の大きさ、配管位置、排気方向に対応した機種を選ばなければなりません。
現在と同じ号数や追い焚き機能を持つエコジョーズでも、設置方式が合わなければ取り付けられないため、型番だけで判断せず、設置場所全体の確認が必要です。
―ドレン水の排水経路を確保できるか確認する
エコジョーズは運転中にドレン水が発生するため、適切な排水経路が必要です。既存マンションでは、給湯器から側溝まで配管できない、浴室まで新しい配管を通せないといった理由で、設置が難しくなる場合があります。
一方、既存の追い焚き配管を利用して浴室へ排水する三方弁方式など、建物の状況に応じて採用できる方法もあります。ただし、浴槽の構造や配管状況によって施工可否は異なります。
ドレン排水経路を確保できない場合や、管理組合から共用部分の使用許可を得られない場合は、3万円の加算を受けられないだけでなく、エコジョーズ自体を設置できない可能性もあります。補助金の申請や機器の契約を進める前に、給湯器の設置場所と排水経路を施工会社に確認してもらいましょう。
■補助金申請からエコジョーズ交換までの流れと注意点

東京都のエコジョーズ補助金を利用する場合は、給湯器が故障してから慌てて契約するのではなく、事前申込・契約・工事・実績報告の順番を守ることが重要です。
原則として、エコジョーズの購入や設置工事を契約する前に、クール・ネット東京への事前申込を済ませなければなりません。ここでは、個人の区分所有者が1住戸の給湯器を交換する場合を想定して、手続きの流れを確認します。
1.現在の給湯器と設置環境を確認する
はじめに、現在設置されている給湯器の型番、追い焚き機能の有無、設置方式を確認します。あわせて、管理会社や管理組合に給湯器交換のルールを確認し、エコジョーズの設置とドレン排水工事が可能かを施工会社に調査してもらいましょう。
交換前の給湯器を撤去すると確認できなくなるため、給湯器全体と銘板の写真は工事前に必ず残すことが大切です。
2.契約前に事前申込を行う
2026年度の事前申込期間は、2026年5月29日14時から2027年3月31日17時までです。原則として、売買契約や工事契約を締結する前に事前申込を行い、クール・ネット東京から事前申込受付通知が届いたことを確認してから契約へ進みます。
なお、2026年4月1日から6月30日までに契約または工事を行った場合に限り、契約後の事前申込を認める経過措置があります。通常の申請では、この例外を前提にせず、必ず契約前に手続きを済ませましょう。
3.エコジョーズ交換とドレン排水工事を行う
事前申込受付通知を確認したら、契約、工事、代金の支払いへ進みます。
工事の際は、交換後のエコジョーズ本体と銘板に加え、3万円の加算を申請する場合は、施工したドレン排水経路が分かる写真も必要です。申請に必要な写真を後から撮り直せない場合があるため、施工会社と撮影内容を事前に共有しておくと安心です。

4.交付申請兼実績報告を提出する
工事と支払いが完了した後、電子申請ポータルサイトから交付申請兼実績報告を行います。提出期限は、原則として事前申込受付日から1年以内です。
主な提出資料には、契約書、支払いを確認できる金融機関発行の書類、助成対象経費の内訳書、保証書、玄関ドアと部屋番号の写真、交換前後の給湯器・銘板写真、ドレン排水工事の写真などがあります。
提出後にクール・ネット東京が内容を審査し、交付額が確定します。事前申込が受け付けられただけでは、7万円または10万円の交付が確定したことにはなりません。
書類や写真に不足があると審査が進まない可能性があるため、対象機種の確認から写真撮影、見積書の内訳まで、補助金の要件を理解した施工会社へ相談しながら進めることが重要です。
■東京都の分譲マンションでエコジョーズ交換を検討している方へ

東京都内の既存分譲マンションでは、従来型給湯器から対象となる追い焚き機能付きエコジョーズへ交換すると、1台につき7万円の助成を受けられる可能性があります。さらに、クール・ネット東京が定めるドレン排水の接続工事を行った場合は3万円が加算され、合計10万円の助成対象となります。個人の区分所有者が、自分の住戸の給湯器を1台交換する場合も申請可能です。
ただし、東京都内の分譲マンションでエコジョーズへ交換すれば、必ず10万円を受け取れるわけではありません。補助金を活用するためには、主に次の点を事前に確認する必要があります。
現在使用している機器が従来型給湯器であるか
交換する機種が国の対象製品として登録されているか
マンションの設置環境でエコジョーズを取り付けられるか
加算対象となる方法でドレン排水工事を行えるか
管理会社や管理組合への届け出・承認が必要か
給湯器の売買契約前に事前申込を行っているか
特に分譲マンションでは、給湯器が設置されているパイプシャフトの寸法や排気方向、浴室までの配管経路、共用廊下の側溝の位置などによって、採用できる機種やドレン排水方法が変わります。対象製品であっても、建物の構造や管理規約によっては希望する工事ができない可能性があるため、契約前の現地確認が重要です。
また、事前申込が受け付けられただけでは、補助金の交付は確定しません。交換前後の給湯器や銘板、ドレン排水工事の状況を撮影し、契約書や支払いを確認できる書類などをそろえたうえで、交付申請兼実績報告を行う必要があります。
≫≫≫自宅が補助金の対象になるか分からない方はプロスパー(一恵住宅サービス)へご相談ください

「現在の給湯器が対象になるか確認したい」
「マンションでもドレン排水工事ができるのか知りたい」
「補助金を利用してエコジョーズへ交換したい」
このような方は、契約や給湯器の撤去を進める前に、一恵住宅サービスへお問い合わせください。
お問い合わせの際に、現在の給湯器全体、型番が記載された銘板、給湯器周辺や側溝の写真をご用意いただくと、設置状況の確認がスムーズです。マンション名や所在地、追い焚き機能の有無、管理会社から指定されている工事条件なども、分かる範囲でお知らせください。
給湯器が故障してからでは、機種選定や補助金手続きを落ち着いて進めることが難しくなります。設置から年数が経過している場合や、交換を検討し始めた段階でも、まずはお気軽にご相談ください。
※補助金の交付可否は、クール・ネット東京による審査で決定されます。制度内容や受付状況が変更される場合もあるため、申請時点の最新情報をご確認ください。



